二十四節気Life

【立春】憂うつな春は、もう卒業!暮らしの工夫で、楽しい春に
【立春】2月3日〜2月17日「春立つ」という文字通り、立春を迎えると暦の上では春になります。まだしばらく寒い日が続きますが、日ごとに、夜が短く、昼が長くなっていき、太陽の光から得られる「陽気(エネルギー)」も増え、ゆっくりと、ゆっくりと、春へ春へと向かっていきます。 そんな自然界の変化に合わせながら、心も体もゆっくりと春へと切り替えていきましょう。 立春に起こりやすい不調 冬の間、私たちの体は寒さに備えるために、エネルギーを内にため込んでいました。しかし、立春を迎えるころになると、エネルギーである「陽気」が満ち始め、草木が芽吹き、動物たちが動き出すように、私たちの体も少しずつ活力を感じるようになります。その一方で、冬から春へと移り変わるこの時期は、気温や環境の変化が大きく、自律神経が乱れやすくなります。そのため、春は一年でもっともストレスを感じやすい季節であり、心身ともに不安定になりがちです。 とくに、春の入り口である立春の頃は、まだ寒さが残り、体がうまく春のリズムに適応できず、憂うつ感や落ち込みなどといった気分の不調や、寝つきが悪い・熟睡感を得られないなどといった眠りのお悩みを感じやすくなります。 立春の暮らし方 春特有のストレス体質を回避するためには、体の中のエネルギーをスムーズに巡らせることが大切です。この時期、うまくエネルギーが巡らないと、心がモヤモヤしたり、体がだるく感じたりすることがあります。これがいわゆる「気の滞り」です。気とは、体をめぐるエネルギーのようなもの。血流や呼吸とともに、心や体を元気にする力です。大きな季節の変わり目に、その変化をスムーズに運ぶためにも、とにかく全身に気を巡らせることが、立春の養生ポイントです。 ⚫︎香りを楽しむ 心地よい香りは、なんだかホッとしませんか?実は、香りには気を巡らせる働きがあるとされ、大切な養生のひとつとされています。実際に、ストレスに使う漢方薬の中にも、「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれるみかんの皮や、「薄荷(はっか)」「香附子(こうぶし)」など、香りの良いものが含まれています。 この時期は、アロマや植物、香味野菜、柑橘系など、香りのあるものを意識的に身のまわりに置いて、気を巡らせましょう。また、薬膳ブレンドティーを楽しむのもおすすめです。作り方はとても簡単で、「良い香りだな」と感じるものをブレンドするだけ。CampoGiftにも、「桂花(けいか)」「玫瑰花(まいかいか)」「菊花(きくか)」「茉莉花(まつりか)」「合歓皮(ごうかんひ)」など、香りの良い薬膳茶材がたくさんありますので、ぜひ、お気に入りを見つけて楽しんでみてくださいね。 3月から、「春の養生と薬膳茶」講座もスタートします。春の暮らし方や薬膳茶について学びたい方は、ぜひご参加お待ちしております。 ⚫︎気の思うままに 春は、自然界のエネルギーである「陽気」が高まることで、ソワソワしたり、なんだか落ち着きがなくなり集中力が続かなくなることがあります。でも、それは春のエネルギーに順応しようとしている証拠。無理に抑え込まず、流れに身を任せることも大切です。反対に、集中ばかりして、じっと同じ姿勢でいたり、同じ場所に留まりすぎることは、春はお勧めしません。なぜなら、巡らせる必要があるからです。 気を巡らせるために、長時間集中しすぎず、肩や首を回したり、散歩をなどをして身体と気をしっかりと動かしていきましょう。 また、春は「新しいことを始めるのに最適な季節」ともいわれます。新しいことを始めたり、環境を変えるなどの変化を楽しむことも、春の養生のひとつです。気の思うままに、あれこれしてみたり、新しい場所へ行ってみたりして過ごしてみてください。 ただし、まだ寒さが続く立春。本格的な春(春分)を迎えるまでは、冬の名残もあります。活動しすぎずに、休息をとることも必要です。疲れたら、無理せずにしっかりと休むこと。 活動も休息も、自分の心と体が求めるままに過ごすことこそ、この時期の養生の本質なのです。 立春に食べるといいもの ⚫︎金柑 1〜3月が旬の金柑は、気の巡りを良くしてくれる、立春にぴったりのフルーツです。一般的にフルーツは体を冷やすものが多いのですが、金柑は温性の性質を持ち、体を温めてくれるのが特徴。まだ寒さが残るこの時期には、嬉しい存在です。 食べるときは、ただ味わうだけでなく、金柑の爽やかな香りも楽しんでくださいね。 大人になると、春が憂うつなものになる 新しい年度を迎える春。子どもの頃は、進学や進級にワクワクし、不安がありつつも、新しい環境や自分に期待を膨らませる季節だったという人も多いのではないでしょうか?ところが、大人になると、新生活を迎える家族の準備や職場環境の変化に追われ、いつの間にか春を楽しむ余裕がなくなってしまいがち。さらに、季節の変わり目による不調や花粉症なども加わり、春を憂うつに感じることも少なくありません。実際に、漢方相談が一年で最も増える時期でもあります。 でも、季節の変化に合わせながら、香りを楽しんだり、気の思うままに過ごしてみたりと、ほんの少し見方を変え、暮らし方を工夫するだけで、春がちょっぴりと楽しい存在に変わるはず。 春夏秋冬をさらに6つずつに分けた「二十四節気」と漢方養生。ぜひ一年を通して、季節の移ろいを感じながら、私と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
【立春】憂うつな春は、もう卒業!暮らしの工夫で、楽しい春に
【立春】2月3日〜2月17日「春立つ」という文字通り、立春を迎えると暦の上では春になります。まだしばらく寒い日が続きますが、日ごとに、夜が短く、昼が長くなっていき、太陽の光から得られる「陽気(エネルギー)」も増え、ゆっくりと、ゆっくりと、春へ春へと向かっていきます。 そんな自然界の変化に合わせながら、心も体もゆっくりと春へと切り替えていきましょう。 立春に起こりやすい不調 冬の間、私たちの体は寒さに備えるために、エネルギーを内にため込んでいました。しかし、立春を迎えるころになると、エネルギーである「陽気」が満ち始め、草木が芽吹き、動物たちが動き出すように、私たちの体も少しずつ活力を感じるようになります。その一方で、冬から春へと移り変わるこの時期は、気温や環境の変化が大きく、自律神経が乱れやすくなります。そのため、春は一年でもっともストレスを感じやすい季節であり、心身ともに不安定になりがちです。 とくに、春の入り口である立春の頃は、まだ寒さが残り、体がうまく春のリズムに適応できず、憂うつ感や落ち込みなどといった気分の不調や、寝つきが悪い・熟睡感を得られないなどといった眠りのお悩みを感じやすくなります。 立春の暮らし方 春特有のストレス体質を回避するためには、体の中のエネルギーをスムーズに巡らせることが大切です。この時期、うまくエネルギーが巡らないと、心がモヤモヤしたり、体がだるく感じたりすることがあります。これがいわゆる「気の滞り」です。気とは、体をめぐるエネルギーのようなもの。血流や呼吸とともに、心や体を元気にする力です。大きな季節の変わり目に、その変化をスムーズに運ぶためにも、とにかく全身に気を巡らせることが、立春の養生ポイントです。 ⚫︎香りを楽しむ 心地よい香りは、なんだかホッとしませんか?実は、香りには気を巡らせる働きがあるとされ、大切な養生のひとつとされています。実際に、ストレスに使う漢方薬の中にも、「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれるみかんの皮や、「薄荷(はっか)」「香附子(こうぶし)」など、香りの良いものが含まれています。 この時期は、アロマや植物、香味野菜、柑橘系など、香りのあるものを意識的に身のまわりに置いて、気を巡らせましょう。また、薬膳ブレンドティーを楽しむのもおすすめです。作り方はとても簡単で、「良い香りだな」と感じるものをブレンドするだけ。CampoGiftにも、「桂花(けいか)」「玫瑰花(まいかいか)」「菊花(きくか)」「茉莉花(まつりか)」「合歓皮(ごうかんひ)」など、香りの良い薬膳茶材がたくさんありますので、ぜひ、お気に入りを見つけて楽しんでみてくださいね。 3月から、「春の養生と薬膳茶」講座もスタートします。春の暮らし方や薬膳茶について学びたい方は、ぜひご参加お待ちしております。 ⚫︎気の思うままに 春は、自然界のエネルギーである「陽気」が高まることで、ソワソワしたり、なんだか落ち着きがなくなり集中力が続かなくなることがあります。でも、それは春のエネルギーに順応しようとしている証拠。無理に抑え込まず、流れに身を任せることも大切です。反対に、集中ばかりして、じっと同じ姿勢でいたり、同じ場所に留まりすぎることは、春はお勧めしません。なぜなら、巡らせる必要があるからです。 気を巡らせるために、長時間集中しすぎず、肩や首を回したり、散歩をなどをして身体と気をしっかりと動かしていきましょう。 また、春は「新しいことを始めるのに最適な季節」ともいわれます。新しいことを始めたり、環境を変えるなどの変化を楽しむことも、春の養生のひとつです。気の思うままに、あれこれしてみたり、新しい場所へ行ってみたりして過ごしてみてください。 ただし、まだ寒さが続く立春。本格的な春(春分)を迎えるまでは、冬の名残もあります。活動しすぎずに、休息をとることも必要です。疲れたら、無理せずにしっかりと休むこと。 活動も休息も、自分の心と体が求めるままに過ごすことこそ、この時期の養生の本質なのです。 立春に食べるといいもの ⚫︎金柑 1〜3月が旬の金柑は、気の巡りを良くしてくれる、立春にぴったりのフルーツです。一般的にフルーツは体を冷やすものが多いのですが、金柑は温性の性質を持ち、体を温めてくれるのが特徴。まだ寒さが残るこの時期には、嬉しい存在です。 食べるときは、ただ味わうだけでなく、金柑の爽やかな香りも楽しんでくださいね。 大人になると、春が憂うつなものになる 新しい年度を迎える春。子どもの頃は、進学や進級にワクワクし、不安がありつつも、新しい環境や自分に期待を膨らませる季節だったという人も多いのではないでしょうか?ところが、大人になると、新生活を迎える家族の準備や職場環境の変化に追われ、いつの間にか春を楽しむ余裕がなくなってしまいがち。さらに、季節の変わり目による不調や花粉症なども加わり、春を憂うつに感じることも少なくありません。実際に、漢方相談が一年で最も増える時期でもあります。 でも、季節の変化に合わせながら、香りを楽しんだり、気の思うままに過ごしてみたりと、ほんの少し見方を変え、暮らし方を工夫するだけで、春がちょっぴりと楽しい存在に変わるはず。 春夏秋冬をさらに6つずつに分けた「二十四節気」と漢方養生。ぜひ一年を通して、季節の移ろいを感じながら、私と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

【大寒】は、朝寝坊くらいがちょうどいい
【大寒】1月20日〜2月2日冬の最後の節気である【大寒】は、寒さがピークを迎える頃。この時期になると、風味が良く、旨みが凝縮された「寒入り味噌」が作られます。寒い時期に仕込むことで、ゆっくりと、無理なく発酵・熟成がすすみ、美味しいお味噌を作ることができると言われています。 そんな大寒は、私たち人間も、ゆっくりと無理せず過ごし、エネルギーと栄養を蓄えることが養生の基本です。 大寒に起こりやすい不調 ⚫︎血の巡りが悪くなる 冷えから、血の巡りが悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛や関節痛などに悩まされる人が多い時期です。体を温めてほぐすために、毎日しっかりと湯船につかりましょう。血の巡りを良くする「玫瑰花(まいかいか)の薬膳茶」もおすすめです。また、隙間時間に、手足をブラブラと軽く振ったり、指先をグーパーさせるだけでも、血流改善にとても効果的です。 ⚫︎朝起きられない 気温が低く、昼も短いため、太陽の光から得られる「陽気(エネルギー)」が不足し、疲れやすく、朝寝坊が増える時期でもあります。 でも、それでいいのです。 この時期は、「朝寝坊する」ことが良いとされ、養生とされています。気温が低くまだ暗い早朝から行動をすると、寒さによりエネルギーが消耗され、疲労感や風邪をひきやすくなったりと、免疫の低下にも繋がります。いわば、この時期に朝寝坊をしてしまうのは、自分自身を守るための防御反応✨なのです。 また、この時期は、「無理をしないこと」も養生とされています。とにかく、エネルギーを温存することが最優先の季節。やる気が出ない自分も、頑張れない自分も、責める必要はありません😊✨他の季節よりも遅く起き、のんびりとゆっくりと過ごすべき季節なのです。 大寒に食べるといいもの ⚫︎たまご(寒卵) 「寒卵(かんたまご)」とは、鶏が本来卵を産む時期である春を待たずに、寒中(小寒・大寒)に産まれた卵のこと。鶏は冬前にエサをたくさん食べて栄養を蓄えるため、寒卵は他の時期の卵と比べて栄養価が高いとされています。薬が充実していなかった時代は、病人の養生食として重宝されていました。 また、薬膳的にみても、卵にはエネルギーや血を補い疲労を回復させ、身体を元気にしてくれる働きがあり、大寒の養生食にピッタリです。さらに、心を安定させる働きも持つため、寒さにより気分が落ち込みやすい今の時期に、ぜひ食べて欲しい食材です。 ⚫︎鮭(しゃけ) 一年を通して出回る鮭ですが、「秋鮭」とも呼ばれるように鮭の旬は秋から冬。体を温めながら血の巡りを良くしてくれる鮭は、冷えにより肩こりや腰痛などを感じやすい今の時期に積極的に取り入れたい食材の一つです。とくに寒さを感じる日は、スライスしたニンニクと一緒にホイル焼きにして食べるのもおすすめです。体を温める作用が強いニンニクと一緒にとることで、より強く体を温めてくれます。 春の訪れまでもう少し。だけれど… 大寒の次にやってくるのは立春です。一年の中で最も寒い大寒ですが、日ごとに春に近づいていく大寒は、自然界の様子からも、春の訪れまであともう少しと、希望も感じられる素敵な季節でもあるのです。 ただし、大寒はエネルギーと栄養を蓄えることが大切な時期。この時期に無理をしてしまうと、春にエネルギーを上手く発散できず、鬱々としたりとメンタル不調を引き起こしやすくなります。 せっかちなお天気日和に春を感じて、「新しいことを始めたい!」と思う日もありますが、何かをスタートさせるのは、立春を迎えてからにしましょう。
【大寒】は、朝寝坊くらいがちょうどいい
【大寒】1月20日〜2月2日冬の最後の節気である【大寒】は、寒さがピークを迎える頃。この時期になると、風味が良く、旨みが凝縮された「寒入り味噌」が作られます。寒い時期に仕込むことで、ゆっくりと、無理なく発酵・熟成がすすみ、美味しいお味噌を作ることができると言われています。 そんな大寒は、私たち人間も、ゆっくりと無理せず過ごし、エネルギーと栄養を蓄えることが養生の基本です。 大寒に起こりやすい不調 ⚫︎血の巡りが悪くなる 冷えから、血の巡りが悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛や関節痛などに悩まされる人が多い時期です。体を温めてほぐすために、毎日しっかりと湯船につかりましょう。血の巡りを良くする「玫瑰花(まいかいか)の薬膳茶」もおすすめです。また、隙間時間に、手足をブラブラと軽く振ったり、指先をグーパーさせるだけでも、血流改善にとても効果的です。 ⚫︎朝起きられない 気温が低く、昼も短いため、太陽の光から得られる「陽気(エネルギー)」が不足し、疲れやすく、朝寝坊が増える時期でもあります。 でも、それでいいのです。 この時期は、「朝寝坊する」ことが良いとされ、養生とされています。気温が低くまだ暗い早朝から行動をすると、寒さによりエネルギーが消耗され、疲労感や風邪をひきやすくなったりと、免疫の低下にも繋がります。いわば、この時期に朝寝坊をしてしまうのは、自分自身を守るための防御反応✨なのです。 また、この時期は、「無理をしないこと」も養生とされています。とにかく、エネルギーを温存することが最優先の季節。やる気が出ない自分も、頑張れない自分も、責める必要はありません😊✨他の季節よりも遅く起き、のんびりとゆっくりと過ごすべき季節なのです。 大寒に食べるといいもの ⚫︎たまご(寒卵) 「寒卵(かんたまご)」とは、鶏が本来卵を産む時期である春を待たずに、寒中(小寒・大寒)に産まれた卵のこと。鶏は冬前にエサをたくさん食べて栄養を蓄えるため、寒卵は他の時期の卵と比べて栄養価が高いとされています。薬が充実していなかった時代は、病人の養生食として重宝されていました。 また、薬膳的にみても、卵にはエネルギーや血を補い疲労を回復させ、身体を元気にしてくれる働きがあり、大寒の養生食にピッタリです。さらに、心を安定させる働きも持つため、寒さにより気分が落ち込みやすい今の時期に、ぜひ食べて欲しい食材です。 ⚫︎鮭(しゃけ) 一年を通して出回る鮭ですが、「秋鮭」とも呼ばれるように鮭の旬は秋から冬。体を温めながら血の巡りを良くしてくれる鮭は、冷えにより肩こりや腰痛などを感じやすい今の時期に積極的に取り入れたい食材の一つです。とくに寒さを感じる日は、スライスしたニンニクと一緒にホイル焼きにして食べるのもおすすめです。体を温める作用が強いニンニクと一緒にとることで、より強く体を温めてくれます。 春の訪れまでもう少し。だけれど… 大寒の次にやってくるのは立春です。一年の中で最も寒い大寒ですが、日ごとに春に近づいていく大寒は、自然界の様子からも、春の訪れまであともう少しと、希望も感じられる素敵な季節でもあるのです。 ただし、大寒はエネルギーと栄養を蓄えることが大切な時期。この時期に無理をしてしまうと、春にエネルギーを上手く発散できず、鬱々としたりとメンタル不調を引き起こしやすくなります。 せっかちなお天気日和に春を感じて、「新しいことを始めたい!」と思う日もありますが、何かをスタートさせるのは、立春を迎えてからにしましょう。